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横顔を描く時に注意する5ポイント~耳の位置と首の形に要注意!~

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横顔を描く時に注意する5ポイント~耳の位置と首の形に要注意!~ 人体の描き方
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《初心者~初級者向け》

今回は人間の横顔(頭部)の描き方について解説します。

人の横顔を描くにも、やはり知識が重要になってきます。

今回は横顔を描く時によくある失敗を通して、注意すべき5つのポイントを学んでみましょう。

ここをおさえておけば横顔を描く力が大きく向上するという5つのポイントです。

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今回の授業内容と難易度

今回の内容です。

  • おかしな横顔になる原因
  • 人間の首はまっすぐではない
  • 横顔における耳の位置の決め方
  • 後頭部に必要なボリューム

正面から見た顔やななめからの顔は描けるという人でも横顔は苦手な人は多いです。

この原因もやはり知識不足で、横顔を描く時に必要となる知識を身につけてしまえば意外と描けるということも多いのです。

横顔を描くための知識とコツをここでおさえておきましょう。

  • 難易度なんいど 1:☆☆☆☆
  • 重要度じゅうようど 3:★★★☆☆
  • 画力向上度がりょくこうじょうど 3:★★★☆☆

今回はポイントを知っておくだけなので、簡単な内容です。

それに比べて描く横顔の見栄みばえはグッとあがる高い効果が期待きたいできます。

おかしな横顔

まずは必要なポイントをすべて外した横顔を描いてみます。

おかしな横顔

かなり奇妙きみょうな…宇宙人のような横顔ができあがりました。

実のところ横顔のポイントを何も知らずに描いてしまうと、こういった顔になりがちです。

ひとつずつ重要なポイントを確認しながら修正していってみましょう。

横から見た首の形

この絵でおかしいのは、まず首の形です。

真っすぐすぎる首

頭に対して真っすぐ下に落ちるような形でついていますが、これは間違いです。

横から見た人体の回でも説明しましたが、人間の首は真っすぐではありません。

背骨の各部位の名前と頸椎の前傾

骨を見てみるとわかりやすいですが、肩あたりから頭にかけての頸椎けいついと呼ばれる骨が前に倒れているのがわかるかと思います。

この首の前方向へのかたむきを首の前傾ぜんけいと言います。

より詳しい説明は横から見た人体の回を見て下さい。

最初に描いた横顔の首の形を修正しておきます。

首の前傾を追加

耳の正しい位置の決め方

横顔を描く時に迷うポイントのひとつが耳の位置だと思います。

どこに耳を配置するのが正解か…?

ちゃんと場所を知らないととんでもない位置に耳がついてしまいます。

そうならないためにも耳の位置の正しい求め方を知っておきましょう。

耳の位置の検討

正面から見た顔の描き方の回でも説明しましたが、耳は眉と鼻の頭の幅を水平にスライドさせた位置についています。

これで縦位置はわかりますが、問題は横の位置です。

適切てきせつな耳の横位置を割り出すためには先ほど描いた首を使うのがよいでしょう。

前傾ぜんけいしている首の幅を二等分して、その中央線を頭の方に延長します。

耳の位置の目安

このような感じです。

すると首から引いた線が鼻の頭から引いた耳の下端位置を示す線とまじわる点があると思います。

耳の位置の修正

ここが横顔における耳の位置となります。

修正後の耳の位置

ずいぶん人間らしい横顔になってきました。

大切な後頭部のボリューム感

側面頭部の形がおかしくなる最大の原因は後頭部のボリューム感でしょう。

ここも知っているか知らないかで結果が大きく変わります。

頭部全体のバランス

後頭部のボリューム感が少ないと魅力的みりょくてきな横顔は描けません。

正確せいかくなボリュームを出すための知識を身につけておきましょう。

後頭部のボリュームのとり方ですが、耳を基準きじゅんとするのが便利べんりです。

耳のつけ根部分を真ん中として頭部の前側(鼻を除く)と後ろ側はほぼ同じ幅になります。

後頭部にボリューム感を出す

そして、横顔の前後の幅ですが、これは目の位置を頭の中央としてそこからあごまでの距離きょりと同じくらいになります。

後頭部のボリュームの修正

この後頭部のボリュームをしっかりと出すことは、耳の位置と共に横顔を描く時に最も注意すべきポイントになってきます。

しっかりとおぼえておきましょう。

横から見た目の見え方

目の形も横顔を描く時に失敗しがちなポイントです。

横顔を描いた時にこのような形の目が描かれることが時々あります。

おかしな目の形

これは顔の角度によって目の見え方が変わることをよく理解していない時におこる失敗です。

目の形を良く知らないと、まるで正面から見たような形で目を描いてしまいます。

しかし、これでは目の横幅がありすぎるのです。

頭蓋骨ずがいこつの見え方を確認してみましょう。

眼窩の見え方の違い

目(眼球)は頭蓋骨の眼窩がんかというくぼみに収まっていますが、正面と横で見え方が違うことがわかると思います。

正面の時は横幅が広くなっていますが、横から見たときはせまくなっています。

横顔の目を描く時もこの見え方の違いを意識する必要があります。

角度で変わる目の見え方

正面から見た目をそのまま描いても、横から見た目にはなりません。

側面から見た眼窩がんかおさまった状態を考えて目を描くとよいでしょう。

目の見え方の修正

側面頭部は正方形におさまる

最後に横から見た頭部全体の形を確認しておきます。

横から見た頭部(鼻を除く)は耳を中心とした正方形の中にほぼおさまります。

正方形におさまる側面頭部

この側面頭部の比率をおぼえておくとラフを描く時に役に立ちます。

要点まとめ

今回の要点5つをまとめておきます。

  • 首は前に傾いてついている(首の前傾)
  • 耳は首の真ん中の延長線上に位置している
  • 後頭部のボリュームは耳をはさんで前側とほぼ同じ幅
  • 目の形は側面から見た眼窩の形状を意識する
  • 側面頭部は耳を中心とした正方形にだいたいおさまる

これらの修正ポイントを反映させた修正後の横顔と修正前の横顔を比較してみましょう。

修正前と修正後の横顔の比較

横から見た頭部をおかしく見せないためには、首の形と耳の位置、そして後頭部のボリュームが重要です。

特に耳の位置をしっかり定めることを意識しましょう。

耳の位置を正しく決めることができれば他はそこを基準にして描いてゆくこともできます。

 

次回は年齢による顔の描き分けについて説明します。

人間の頭蓋骨ずがいこつの形は年齢と共に変化します。

年齢によって人の顔を描き分けるためにはこの頭蓋骨の形の変化をおさえつつ、年齢の特徴を出すためのデフォルメを知っておく必要があります。

それでは、また次回。

 

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