《初心者~中級者向け》
今回は人間を描く時にとても重要となる3つの知識についてまとめます。
3つの知識とはこちらの3つです。
- 人体比率
- 重心と支持基底面についての知識
- ラフの描き方
この3つを知っておくだけで人物を描く力が大幅にあがるという重要なポイントです。
今回の授業でこの3つについて確実におさえておきましょう。
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今回の授業内容と難易度
では、今回の内容です。
人間を描く時の重要なポイント3つのおさらいです。
- 難易度 2:★★☆☆☆
- 重要度 5:★★★★★
- 画力向上度 5:★★★★★
人を描くなら、この知識はおさえておくべきという重要点をポイントをしぼって解説します。
人体の比率をおぼえよう
まずは「人体の比率」についてです。
人体の比率は人間を描く時のガイドとして使える知識です。
人間の体の部位の大きさや長さを知っておけば、それを定規のように使って自分の描いた人物が正しい比率やバランスで描かれているかを自分自身でチェックできるようになります。
とりあえず重要なのはこちらの7つになります。
文章でもまとめておきます。
- 股下から頭頂、股下から足の裏までの長さはほぼ1:1で等しい
- 人間の脚部は股下から膝の下、膝の下から足の裏までの比率は1:1
- 股下から胸、胸から頭頂までの比率もほぼ同じ
- 肩幅は個人差があるが、男性だと頭の幅2~3個分、女性だと1.5~2個分が目安
- 腕をおろすと手首が股下あたりにそろう、肘はわき腹(肋骨の下端部あたり)
- 腕の長さは肩から肘、肘から手首までの長さがほぼ等しい
- 手(手のひらと指)の長さは肘から手首までの長さのおよそ3分の2
まずはこの7つをおぼえておくようにしましょう。
それだけで人体の比率を自分でチェックしながら正しい形を描けるようになるでしょう。
人体比率についてのより詳しい記事はこちらからどうぞ▼。
人を立たせるための重心と支持基底面
次に人間を地面に立たせるために必要な「重心と支持基底面」です。
絵を描くためには「人間がなぜ立っていられるのか?」という理屈を知ることが大切です。
重心と支持基底面の基本を箱を使って説明します。
まず箱の重心は箱の中心あたりにあります。
そして、重心を支える支持基底面は箱の底全面になります。
重心が支持基底面の上にある時にその物体は今の姿勢を維持することができるのです。
これが重心と支持基底面の基本的な関係です。
おぼえておいて下さい。
次に人間の重心と支持基底面についてです。
まず最初に人間の重心について確認しておきましょう。
人間の重心はおへその下あたりにあることが多いです。
とりあえず人間の重心は「おへその下あたり」とおぼえておきましょう。
重心を支える支持基底面は人間のポーズによって変わってきます。
今回は立ちポーズでよくある「両足重心」と「片足重心」を見てみます。
最初に両足で立っている「両足重心」について確認しましょう。
「両足重心」の時の支持基底面は両足を広げた幅となります。
次に片足で立った状態の「片足重心」です。
「片足重心」の時の支持基底面はとてもせまく、重心がのっている足の裏の面積だけです。
しかし、人間にはとても優秀な姿勢制御のシステムを持っているので短い時間ならこの姿勢を保つことができます。これは箱などの意志のない物にはできないことです。
以上が絵を描く際の人間の重心と支持基底面の基礎知識です。
こちらもぜひおぼえておいて下さい。
重心と支持基底面についての解説動画はこちらから▼。
「重心と支持基底面の基礎について」
「『片足重心』の人間の重心と支持基底面について」
さらに重心についてわかりやすくまとめたマンガはこちらから▼。
立体的なラフを描こう
最後に「立体的なラフの描き方」について説明します。
人間を立体的に描くためにはラフのとり方を知っているかどうかが鍵になってきます。
人のラフを描く時は立体を意識して描いていくことがとても大切です。
立体的なラフを描くためには「円柱」と「球体(塊)」を使います。
「円柱」と「球」を使った具体的なラフの描き方については以下の動画を見て下さい。
詳しい解説ありのロングバージョン(約3分30秒)はこちらから▼。
描き方のみの短いバージョン(Youtube short)はこちらから▼。
ラフの描き方についてのより詳しい記事はこちらから▼。
要点まとめ
最後に要点をまとめておきます。
この3つをおさえるだけで初心者の人でも人の描き方が大きく変わるはずです。
知識による絵を描く力の補強です。ぜひおぼえておいて下さい。
次回は初心者向けの絵を描くための参考書を紹介します。
絵の描き方を学ぶ時には手元に使いやすい教科書や参考書を持っておくことも大切です。
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