《初心者~初級者向け》
人の頭の形はその人物の年齢やキャラクターの種類によってかなり変わってきます。

こちらは絵の描き方の参考書として有名なアンドリュー・ルーミスの『やさしい顔と手の描き方』に掲載されている描き方に従って描いた頭部のラフの例です。
この描き方で出来上がる頭部の形は成人男性のもので、例えばこれをベースとして子供の頭を描くことはかなり困難です。

子供を描くのであれば、それに従った頭の形をベースにする必要があります。
今回の記事では「成人男性型」、「アニメキャラ型」、「子供キャラ型」の3つの頭のタイプの描き方について解説します。
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頭部の描き分けが大切な理由
先にも述べましたが、どんなにがんばっても大人の頭をベースにして子供の頭は描けません。
子供の頭を描くためにはそれに合わせた頭部の形を描く必要があります。
これは単なるデフォルメの話ではなく、実際に人間の頭部が年齢を重ねるごとに成長して形が変化するからです。
出典『新編 美術解剖図譜』 東京芸術大学美術解剖学教室 編 日本出版サービス p.50 年齢による頭部の形の変化
上図は人間の頭蓋骨が年齢とともに成長する様子を示したものです。
特に赤ん坊から10代頃までの頭蓋骨の形の変化が大きいことがわかります。
10代後半頃からは大人の頭の形と変わらない形、大きさになり、これは年を取って老齢になるまで大きく変化しません。
老人の頭の描き方についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、よければ参考にしてみて下さい。
▼老人の顔の描き方についてはこちら▼

このように年齢によって頭の形が変化するので、それぞれの年齢に合わせた頭部のベースを元に描くことが大切になってくるのです。
また、マンガやアニメのキャラクターは子供や10代後半頃までの若い年齢の頭部をベースにしつつ、デフォルメを加えてデザインされることがあります。
マンガやアニメのキャラクターを描く場合も、どのような頭の形をベースにするのが良いのかを知っておくと役に立つと思います。
今回は「成人男性型」、「アニメキャラ型」、「子供キャラ型」の3つのタイプについて解説していきます。

すべての基本「成人男性型」頭部
子供の頭を描くのには向きませんが、すべての頭の基本としておぼえておくと良いのが「成人男性型」です。

頭の側面を大きく削るので、頭部の印象は縦に長いものになります。
目の位置は頭部のちょうど真ん中あたりです。
真ん中より上になることはありません。
マンガやアニメでも大人の男性のキャラクターであれば、こちらの頭部をベースにして作ることができます。
まずはこの形を頭の基本形としておぼえておくとよいでしょう。
マンガアニメキャラのベース「アニメキャラ型」頭部
「成人男性型」を変形させると「アニメキャラ型」になります。

「成人男性型」と並べて比較してみるとよくわかります。

マンガやアニメのやわらかい印象のキャラクター作る場合、「成人男性型」よりも丸い形の頭部デザインとなることが多いです。
「成人男性型」に比べて頭部側面のけずる範囲も小さくなり、頭部の形として球体に近い形になります。
目も「成人男性型」より大きくなり、位置も真ん中よりも下にさがってきます。
この頭の形は多くのマンガやアニメのキャラクターのベースになる形です。
この形は男性でも女性でも使えますが、男性は20代くらいまでの若い男性の頭の形と考えておくと良いでしょう。
それ以上の年齢の男性では「成人男性型」を使います。
描いているキャラクターがどうもかわいくならないという場合、頭部の形を変更してみましょう。
かわいく見せる「子供キャラ型」頭部
「アニメキャラ」型の頭部をさらに丸い印象で作ったものが「子供キャラ型」です。

こちらも「成人男性型」と比較してみます。

「アニメキャラ型」よりもさらに丸くなり、球形に近い形になります。
目や耳の位置も「成人男性型」よりもかなり低くなり、実際の子供頭部の印象を反映したものになります。
頭の形を丸くして、目や耳などのパーツの位置を下げると幼い印象の頭になります。
子供を描く場合は、こちらの頭部をベースに描くとかわいらしさや幼さを表現することができます。
まとめ
人の頭はひとつの基本形をおぼえれば、あとはそれに当てはめて描けるというものではありません。
どういったキャラクターを描くのかによって、適切な頭部の形を選ぶことが大切です。




