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【絵を描く道具】アナログ作画とデジタル作画~おすすめの使い方~

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絵を描く道具 アナログ作画とデジタル作画~おすすめの使い方~ 絵を描く道具
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《超初心者~初級者向け》

絵を描くのによりてきしているのは紙と鉛筆を使うアナログ作画でしょうか?

それともPCやタブレット、スマートフォンで描くデジタル作画でしょうか?

今回は絵を描く手法とそれぞれのメリットとデメリットについて考えてみます。

 

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絵を描く手法について

2000年代くらいまでは「絵を描く」と言えば紙とペンを使うのが当たり前でしたが、10年ほど前から急速にデジタルによる作画環境かんきょうが整ってきました。

さらにはこの1~2年でAIが絵を描いたり、描くサポートをしてくれる時代にまでなっています。

絵を描く選択肢が増えていく中、人が絵を描く場合に適した手法はアナログでしょうか?それともデジタルでしょうか?

まずアナログ、デジタルそれぞれがどういった作画手法なのか見ておきます。

 

アナログ作画

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Thomas G.によるPixabayからの画像

アナログ作画は主に紙をキャンバスにしてペンや筆で絵を描く手法です。

有史以来、長い間「絵を描く」と言えばこのアナログ作画のことを指しました。

子供の頃にはじめて絵を描く手段もほとんどの場合はアナログでしょう。

アナログ作画は描きはじめるまでのハードルがとても低いのが特徴です。

何らかのキャンバスになるものと、そこに絵を描ける道具さえあれば良いのです。

例えば、指を使って地面の土や砂、結露けつろしたガラスに絵を描くことができます。

紙やペンなどの本格的な道具がなくても絵が描けるのがアナログ作画です。

 

デジタル作画

digital drawing image
yatsusimnetcojpによるPixabayからの画像

デジタル作画はパソコンや入力用のデバイスを使ってデータとして絵を描く手法です。

ここ10年ほどの間に絵をデータとして描くためのデバイスやソフトが普及ふきゅうして来たことで

デジタルは色々な道具や条件をそろえる必要があるハードルの高い作画手法です。

まず、道具を動かす電気が必要となります。

さらにはPCやタブレット、絵を描くためのアプリケーションソフト、データを入力するためのデジタルデバイスなどたくさんの高価な道具をそろえる必要があります。

しかし、それらのハードルを越えれば、デジタル作画はアナログでは不可能な表現と効率を実現してくれる非常に優れた手法でもあります。

 

絵の練習に適したアナログ

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StockSnapによるPixabayからの画像

絵の練習をするならアナログでの作画がおすすめです。

アナログで描けるようになれば、その技術や知識はデジタルにも応用できるでしょう。

アナログ作画のメリット

歴史の古いアナログ作画は絵を描く基本がつまった手法です。

絵を描く感覚が学べる

まずアナログはデジタルに比べて圧倒的に「描く」という実感を学べます。

「そんなことかい」と思うかも知れませんが、人間の感覚として色々な道具を使って描いた時の感触を知っておくことは非常に大切です。

同じBの鉛筆でもメーカーによって書き味は微妙びみょうに違ってきます。

さらに描く紙の種類も無数にあり、絵筆と紙の組み合わせは無限といってよいほどあります。

ペンを実際に紙につけて描いた時に伝わってくる感触を通して、言葉では言い表せない絵を描くという感覚を学んでいくことができます。

デジタルでは、まだこの人の触覚しょっかくにも近いような絶妙ぜつみょうな感覚を学ぶことができません。

特に絵を描きはじめたばかりの人はいきなりデジタルで描きはじめるより、アナログで基本的な描く練習をこなしてからデジタルに移る方がよいでしょう。

初期費用が安い

アナログは絵を描きはじめる時の費用の面でも優秀です。

本格的な油画などをかくのであればお金もかかりますが、絵の練習や簡単なイラストやマンガを描く程度なら数百円~数千円程度の出費で描く準備を整えることができます。

道具にこだわらなければ、使い終わったノートやチラシの裏をキャンバスにして、家にある鉛筆やボールペンで描くことができます。これなら費用はほぼ0円です。

数百円程度の金額なら途中でやめても惜しくありません。

道具がそろえやすい

道具がそろえやすいのもアナログの利点です。

鉛筆とコピー用紙くらいなら近所のコンビニやスーパーでも手に入ります。

道具を買って帰ってきたら、すぐに描きはじめられることもメリットです。

 

アナログ作画のデメリット

アナログ作画は優れた作画の手法ですが、当然デメリットもあります。

作業の効率が悪い

最大のデメリットはデジタルに比べて描くのに時間と手間がかかることでしょう。

特に商業的な納品物としての絵を作成するのであれば作業効率の悪さは大きなデメリットです。

まず失敗した時に簡単にやり直すことができません。

修正不可能な失敗の場合は、はじめから描きなおす必要も出てきます。

さらに同じオブジェクトを増やしたいというような時にも、ひとつひとつ描く必要があります。

これはかなり根気こんきのいる作業です。

できあがった作品を現物でやり取りするのもかなりの手間です。

これらはデジタルなら簡単に克服こくふくできる問題なので、アナログの不利な点だと言えます。

コストがかかる場合も…

アナログは初期費用の安さがメリットですが、逆にデジタルよりコストがかかるものもあります。

主なものではマンガを描く時のスクリーントーンでしょう。

トーンも昔よりは値段が下がってはいますが、それでも1枚500円くらいと高額です。

100枚ほど買えば、デジタルのタブレットが買える金額になってしまいます。

色々な作業に時間がかかるのもコストと言えるでしょう。

コピーの作成や完成した作品の受け渡しなど、デジタルであればボタンひとつで完了する作業がアナログになると手順を踏んで進めていく必要があります。

それでも高価なデジタルツールを買いそろえることに比べたら、これらのコストも結果的に安いのかも知れず、どのように判断するかは難しいところです。

 

優れた作画ツールであるデジタル

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Steve BuissinneによるPixabayからの画像

作画ツールとしてデジタルはとても優れていますが、ある程度絵を描くことに慣れてから使いはじめることをおすすめします。

初心者の頃にデジタルばかりで絵を描くべきではないでしょう。

デジタル作画は絵の勉強をする道具でなく、効率よく作業を完了させるためのツールです。

デジタル作画のメリット

作業効率の良さ

デジタル作画の最大のメリットは圧倒的な効率の良さでしょう。

アナログでは非常に手間と時間がかかる作業も一瞬で完了させられます。

絵を描くという作業自体の効率化もそうですが、完成した作品の共有や複製ふくせい、保存など他の人と共同で作業する際の効率もアナログでは考えられないスピードで進めることができます。

地球の反対側にいる人とデータを共有して同時に作業を進めるなど、アナログでは絶対に不可能なこともデジタルなら可能となります。

 

デジタル作画のデメリット

道具が高額

デジタル作画の大きなデメリットは道具の値段が高いことでしょう。

パソコンも作画ソフトがまともに動くスペックのものなら10万円はするでしょう。

それ以外にも最低でも入力デバイスである液晶タブレット(板タブレット)と作画ソフトは準備しないといけません。

ソフトは無料のものを使ったとしても、15万~20万円の出費しゅっぴになってしまいます。

ipadなどのタブレットを使えば多少は費用をおさえられますが、それでも10万円前後はかかります。

これは手軽に絵を描きはじめるには高額すぎる値段です。

できることが多すぎる

アナログではできないことがデジタル作画ならできるとメリットの面で言いましたが、逆に言えばアナログに比べてできることが多すぎるということでもあります。

道具としてのデジタル作画ソフトをある程度使えるくらいまでマスターするには、くり返しのトレーニングとかなりの時間を必要とします。

そして、できることが多いということは、終わりを決めにくいということでもあります。

拡大して細かいところまで描き込むことができますし、画像を加工するフィルタも多彩たさいです。

デジタルでの作業に慣れるまでは作品を仕上げるのにかなり時間がかかります。

アナログへの技術の転用が難しい

デジタルで身につけた技術はアナログへの応用が難しい面があります。

デジタル作画は効率のよい作画手法ですが、簡単に描けるということは知らず知らずの内にデジタル特有のサポートを受けているということです。

当然のことながら、アナログでは簡単にUNDO(作業を戻す)もREDO(作業を進める)もできません。

描いた描線の補正も当然できません。

アナログで身につけたスキルはデジタルにも応用可能ですが、逆にデジタルのスキルをアナログに持っていくのは困難がともないます。

デジタルで描けるという場合は、本当はソフトの機能やアセットなどのサポートを受けて描けているだけにも関わらず、自分で描けると勘違いしていることもあります。

この場合、アナログでは思うように絵が描けません。

本当の意味で絵が描けるようになりたいのであれば、絵を描く練習はアナログではじめた方が良いでしょう。

 

生成AIが絵を描く近未来

AIimage
Brian PennyによるPixabayからの画像

近い将来「絵を描く」という概念がいねんそのものが大きく変化する可能性もあります。

AIが絵を描くようになって「絵が描ける」ということがペンを持って紙やタブレットに描くことではなく、AIに対して適切なプロンプトが書けるという意味に変わるかも知れません。

著作権ちょさくけんの問題の解決は必要ですが、そこがクリアになれば本格的に商業面でプロンプトを使った絵の仕事をする漫画家やイラストレーターが増えてくるでしょう。

絵は最終的に出てきた結果がすべてであり、ぶっちゃけた話、人を魅了みりょうする良い絵が完成するのであれば、誰がどのような道具を使ってどんなプロセスで作成したかはあまり意味がありません。

面白ければAIが出力した絵を使って漫画や絵本を作っても良いわけです。

人々がAIの描いた絵を受け入れ、それが当たり前になれば「絵を描く」という概念が変わるでしょう。

そうなってくるとアナログ作画かデジタル作画かという話より、画像生成AIに対するプロンプトの書き方を探求たんきゅうした方が「上手い絵描き」になれる可能性があるとも言えます。

 

まとめ

絵を描く手法にはアナログ、デジタルそれぞれにメリットとデメリットがあります。

紙と鉛筆でもタブレットでもどちらも絵を描く道具に過ぎません。

根本的に絵を描くという部分において必要となる技術や知識は何も変わりません。

一番良いのは絵を描く手段としてアナログとデジタルの両方を使いこなせることでしょう。

普段の練習はアナログ、本番の作品制作はデジタルなどと使い分けながら、道具として使い慣れていくのが良いように思います。

しかし…それでもデジタルの費用はかなり高額です…。

 

今回は作画手法でしたので、次回はアナログとデジタルそれぞれの道具についてです。

おすすめの作画用具と使い方について紹介します。

それでは、また次回。

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