《レベル:初心者~初級者向け》
今回はまとめ回です。
人を描くのって難しい…
いったい何をやったらうまく描けるようになるのやら…
このような悩みを持っている人は、まず人体の比率とバランスをおぼえてみましょう。
人間の正面図(前から)、側面図(横から)、背面図(うしろから)の3面図を描く時のポイントを10分程度で読める記事としてまとめてみました。
人体の比率とバランスを覚えるだけで人間を描く力がレベルアップすること間違いなしです!
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今回の授業内容と難易度
第9回目の内容です。
今回はこれまでの3回の人体の描き方の授業で説明してきた正面図、側面図、背面図の3つの視点から見た人間の描く時のポイントまとめです。
- 難易度 2:★★☆☆☆
- 重要度 5:★★★★★
- 画力向上度 5:★★★★★
人の描き方の3回の授業の内容が凝縮された授業なので重要度と画力向上度は最高にしています。
この記事でわかること
・人間を描く時に覚えておくべき人体の比率やバランス
・いろいろな方向から見た人体を描く時におさえておくべきポイント
正面からの人体の描き方 ポイントまとめ
まず正面図で人体の主な比率とバランスをおさえておきましょう。
大事なことなので何度も言いますが、
人体を描くためには比率とバランスを知っておくことがとても大切です!
今回も8頭身の人体モデルで説明します。
漫画・アニメ・イラスト向け覚えておくと便利な人体比率7つ
第6回目の授業で説明した7つの基本的な人体の比率とバランスを1枚の図にまとめておきます。
ごちゃごちゃしていますが、「これだけ知っておけばとりあえずOK!」という大切なものだけを抜き出したものです。図の説明と比率をしめす矢印の色はあわせています。
おぼえておくべき7つの人体比率のは以下の通り。
- 股下から頭頂、股下から足の裏までの長さはほぼ1:1で等しい
- 人間の脚部は股下から膝の下、膝の下から足の裏までの比率は1:1
- 股下から胸、胸から頭頂までの比率もほぼ同じ
- 肩幅は個人差があるが、男性だと頭の幅2~3個分、女性だと1.5~2個分が目安
- 腕をおろすと手首が股下あたりにそろう、肘はわき腹(肋骨の下端部あたり)
- 腕の長さは肩から肘、肘から手首までの長さがほぼ等しい
- 手(手のひらと指)の長さは肘から手首までの長さのおよそ3分の2
7つと少し多いですが、人体の比率やバランスを知っておけば、それをもとに描いた絵の別の部分の大きさや長さが正しいかどうかもチェックできます。
人体を正しく描くためには、まずは基本的な比率やバランスを知りましょう。
人体の比率やバランスは本当にいろいろなところで応用できるので、ぜひおぼえておきましょう。
人体の比率やバランスについての詳しい解説回はこちらから。
側面からの人体の描き方 ポイントまとめ
次に横から見た人体(側面人体)の描き方のまとめです。
人間の側面図はシルエットを描くポイントをおぼえておきましょう。
人体の各部分の基本的な比率やバランスは正面図で確認したものと同じです。人間が横を向いたからといってこの比率やバランスが変わることはありません。
シルエットのポイントごとにまとめておきます。
横から見た人間を描く時の3つのポイント
最初はひざから下の部分である下腿のうしろへの湾曲です。
次は背中の曲線です。でっぱるところとひっこむところを確認しておきましょう。
最後の3つ目は首の前傾です。
首の前傾は横から見た人間を描く時だけでなく、いろいろな人体を描く時に大切なポイントです。
- 脚は下腿部を弓状にうしろに湾曲させる
- 背骨の曲がり方を知って、でっぱる所とひっこむ所を把握する
- 首は胴体に対して少し前に傾いている(首の前傾)
横からの人体を描く時におさえるべきポイントは3つだけです。
横からの人体を描く時は、この3つのポイントのシルエットを確認しましょう!
より詳しい横から見た人体の描き方はこちらから。
背面からの人体の描き方 ポイントまとめ
最後にうしろから見た背面人体図です。
うしろから見た人間を描く時の3つの注意点
まず、うしろから見た人体を描く時の注意点3つです。
背面図では下あごの首のむこうへのまわりこみ、肩甲骨の位置と大きさ、下腿と足、足首の形に特に注意して描くようにしましょう。
特に首の前傾を考えた下あごの首のむこうへのまわりこみは大切なポイントです。
うしろから見た時の頭部と首の関係を知っておきましょう。
くわえて、背中から腰、ふとももへの流れも確認しておきましょう。
こちらの図は男性骨格におけるイメージです。
女性骨格でどのように見えるかは、別の授業でくわしく解説します。
人体背面図を描く時のチェックポイント4つ
背面図のポイントは以下の4つ。
- うしろから見た首と頭部は首の前傾を意識して描くこと
- 肩甲骨の位置と大きさ、見え方を知っておく
- 下腿の形状はボーリングのピンと三角形をイメージする
- 背中から腰、ふとももへの体の流れを知っておく
背面人体では、この4つのポイントを特に注意して描くようにしてください。
その他の比率やバランスは正面図のものと同じです。腕や脚などの各パーツの比率も正面図の時に説明した比率やバランスにあわせながら描くとよいでしょう。
うしろから見た人体の描き方はこちらの記事を読んでみて下さい。
要点まとめ
以上、人体の正面図、側面図、背面図の描き方のポイントをまとめてみました。
今回の要点はこの記事で描いた正面図、側面図、背面図のそれぞれのポイントです。
これらは人体を描くための基礎となる知識やポイントですので、ぜひおぼえておいてください。
これまでの「簡単な人体の描き方」を説明した各回授業は以下のリンクから。
つぎからは、また人体の描き方に戻ります。
次回は萌えキャラや人種によって変わる体の比率など…いろいろな比率の人体について解説します。
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