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簡単な足と靴の描き方~足の形は3つのパーツで考える~

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簡単な足と靴の描き方~足の形は3つのパーツで考える~ 人体の描き方
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《初級者~中級者向け》

今回は足首から下の「足」の描き方についてです。

足首から下の、いわゆる「そく」の部分はあまり描くことがないと思います。

なおかつ描く機会が少ないので、なかなか描きれることができません。

さらにこの描き慣れない「足」は手のように肌が露出ろしゅつしているわけではなく、多くの場合はくつ靴下くつしたといった付属物ふぞくぶつも一緒に描くので「足」自体を描くことはますます少なくなります。

しかし、人の全身を描いたり、走っている人の足元を描くなどという時には必ず描かなければならないのが、この「足」です。

描く機会も少なく、特に描いていて楽しいパーツでもない「足」は描くことをけがちになってしまいますが、絵を描くのであれば何でも描けるようになっておいた方が良いです。

今回は「足」と、付属物の「靴」を簡単に描く方法について解説します。

 

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今回の授業内容と難易度

それでは、今回の内容です。

  • 足の骨格構造について
  • 3つのパーツによる足の形のとらえ方
  • 色々な角度から見た足を描く方法
  • 足に靴を履かせる方法

足は手と似た骨格こっかく構造を持っていますが、手のような複雑ふくざつな動きはしません。

なので、手のように骨の一本一本をおぼえる必要はありません。

足を描く時に重要なのはラフで足の形をとらえることができるようになることです。

おおまかな形をラフでとらえるためのポイントを知れば足は描けるようになります。

その点では、足は手とくらべると何倍も描きやすいと言えます。

  • 難易度なんいど 2:★☆☆☆
  • 重要度じゅうようど 3:★★★☆☆
  • 画力向上度がりょくこうじょうど 3:★★★☆☆

足は描きれないので難しく思えてしまいますが、形のとらえ方をおぼえれば簡単です。

形のとらえ方をおぼえて、色々な角度から足を描けるようになっておきましょう。

足の形さえ描ければ靴は簡単にかせることができるでしょう。

足の骨の構造

足は手のようにしっかりと骨格構造こっかくこうぞうを知る必要はなにのですが、それでも中の骨がどうなっているかを知ることは足を描く時の大きな手助けになるでしょう。

簡単に足の骨と関節を見ておきましょう。

足の骨は手と似ている

足の骨の構造は手の骨と似ています。

足の甲側から見た足の骨です。

足の骨格構造

手と同じように足首からつながる部分に足根骨そっこんこつという骨の集まりがあり、その先に足の甲部分にあたる中足骨ちゅうそっこつ、足の指として表れてくる基節骨きせつこつ中節骨ちゅうせつこつ(人差し指から小指まで)、末節骨まっせつこつと続いていく形はほぼ手の骨格構造と同じとなっています。

指の中節骨が親指だけないところも手と同じです。

足根骨は7つの骨の集まりですが、ここには特徴的とくちょうてきに大きな骨が2つあります。

距骨きょこつ踵骨しょうこつです。

距骨と踵骨
右足を踵側から見たところ

距骨は足首の関節部分の骨、踵骨は名前の通りかかとの骨です。

ちなみにですが、足首部分の「くるぶし」をつくる骨は脛骨けいこつ腓骨ひこつという下腿かたいの骨になります。

くるぶしは内側の内果ないか(脛骨)が高く、外側の外果がいか(腓骨)が低くなります。

 

ここでは足の骨の構造は手と似ているという程度におぼえておけば大丈夫です。

足の関節

足でよく動く関節も確認しておきましょう。

足の部分で一番よく動くのは足ときゃくをつなぐ足首です。

足首をじくにして、つま先を上げ下げする感じで足を上下に動かせますし、手を振るように左右にも動かすことができます。

足首の関節の主な動き

そして、足首はわずかですが内側と外側にねじるように動かすこともできます。

さらには足首部分をグルグルと回転させることまで可能です。

足首部分は複数の関節が組み合わさって、かなり複雑ふくざつに動きます。

 

足首以外によく動くのはつま先の部分です。

この部分も足首と同じように複数の関節が動くのですが、より大切なのはMTP関節と呼ばれる中足骨と基節骨がつながる部分の関節になります。

つま先の関節

この関節はつま先に力を入れる時に機能します。

床に座ったり立ったりする時、歩いたり走ったりする時に稼働かどうする関節です。

マンガやアニメではアクションシーンなどを描く時に、この関節が曲がって力が入った様子を描くことになります。

 

その他、つま先部分はMTP関節を含めた関節が手のように動いて、器用きような人なら足の指を使って物をつかむことができる人もいたりします。

足のラフを描く方法

骨と関節を確認した上でラフの描き方を解説していきます。

足の比率

最初に足の比率を見ておきます。

手ほど明確な比率があるわけではないですが、いくつか目安となるものはあります。

まず、足の縦横の比率ですが、これは横幅(親指の基節骨のつけ根から小指の基節骨のつけ根)を1とすると縦幅(人差し指の先端から踵)は2.5~3程度です。

足の比率

足の横幅の長さは甲高の人なら短く、幅広の人なら長くなり、人によってかなり変わります。

そして、足の高さですが、親指部分を1とすると足裏からくるぶしまでの高さは3くらいです。

これらの比率を目安としておぼえておくと形を足の形をとりやすいでしょう。

 

体の他の部位との比率は、足の縦幅の長さと頭の長さがほぼ同じになります。

足と他の部位との比較

手との比率では縦の長さは足の方が手の1.5倍程度になりますが、横幅はほぼ同じです。

これもおぼえておくと体全体を描く時のバランスをとる時に役立ちます。

足は3つのパーツに分けて考える

では足のラフを描いてゆきます。

まず、足はかかと部分、こうの部分、つま先部分の3つのパーツに分けて形を考えるとよいでしょう。

足の3つのパーツ

これをそれぞれかたまりとしてとらえることで足を立体的に描きやすくなり、なおかつ動きをつけやすくなるでしょう。

足はほとんどの場合、靴か靴下をいていることになると思いますので、ラフの時点で指の一本一本を細かく描いていく必要はありません。

さらには、手の指ように複雑ふくざつに動くこともないので、とりあえず「つま先」としてひとかたまりで考えておいて、指を描く必要が出てきたら参考書か何かを見ながら描いていけばOKです。

ラフから描く色々な足

実際に足のラフを描く時は3つの塊のかさなりを考えて描いていきます。

3つのパーツで描いた足のラフ

3つの塊で考えることで色々な方向から見た足の形状けいじょうもとらえやすくなります。

これは動きのある足でも同じです。

動くところ(関節)を考えながら、3つのパーツを描いていきます。

3つのパーツで描いた足の清書

あとはたくさんラフを描いて描きれていきましょう。

簡単な靴の描き方

足の形がラフで描ければ、靴をかせるのは簡単です。

重要なことは、足を描く時にいきなり靴から描きはじめるのではなく、足のラフを描いた上で靴を描いていくという順番です。

まず最初に靴を履く足をラフで描きます。細部を描く必要ありません。

靴を描く手順1

足が描けたら、それをおおうような感じで靴のラフを描きます。

靴を描く手順2

ラフで靴の形が描けたら細部のデザインも描いていきます。

靴のデザインはネットなどで調べて参考にすると良いでしょう。

靴を描く手順3

角度が変わったり、動きがついたとしても描き進める手順は同じです。

靴を履いている足は、必ず足のラフを描いてから描くようにしましょう。

要点まとめ

では、要点まとめです。

  • 足の骨格は手と似ている
  • 足の関節は足首とつま先部分がよく動く
  • 足の形は3つの部分に分けて考える
  • 靴は足の形をラフでとってから描いてゆく

足は手のようにこまかく動かないので、その形をおおまかにとらえることができるようになれば比較的簡単に描けるようになるでしょう。

足が描きにくいというのは、その形を良く知らず、描き慣れていないことが大きな原因です。

今回の3つの塊を意識して、たくさんラフを描いてみると良いでしょう。

 

次回は絵の練習としての「模写もしゃ」について考えてみます。

マンガやアニメのキャラクターの模写は絵の練習として効果的こうかてきかどうかというのは、学生からもよくされる質問です。

模写の効果について、私なりに説明してみようと思います。

それでは、また次回。

 

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